MBAを人生戦略として応用する「着眼点」

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企業に戦略があるように、人生にも戦略を考えることはできないか?

私の身の回りが大きく変化しはじめる30代のときにそんなことを考えました。

そして、人生にも戦略を考える効果があることがわかりました。
今日はその点について説明したいと思います。

では、はりきっていきましょう!

 

環境が常に変化するから人生戦略が必要

 

昔の私はコンプレックスの塊のような人間でした。

いわゆる、なんでも卒なくこなすタイプ。しかし一つでも人より何かでぬきんでることはありませんでした。私は決して勉強ができたわけでもなく、仕事ができたわけでもなく、英語ができたわけでもない。

しかし、人一倍自分がなりたい姿を頭の中にイメージし、そして努力をしていたのかもしれません。コンプレックスが努力の源でした。

例えば、私は中学生の時の成績は中の上くらい。
卒業することには上から3番に入るようになっていました。その状態で高校に入ったら同じようなレベルの人間が集まっているもので中くらいの成績で入学。卒業するころは上位に入っていました。

それでも有名大学に入る実力もなく、大学受験は見事に失敗、一年間浪人をして大学に合格、その頃には高校の時にとり得ないほどの偏差値になっていました・・こんなパターンで平均ラインから始まって、必ず平均をはるかに超える結果を果たしていました・・・その時は自然と。

考えてみたら、それは私にとって小さな成功体験」の積み重ねでした。

社会人になってからもこうした小さな成功体験の積み重ねで、大きく成長し様々な仕事のチャンスにも恵まれるようになりました。

こうして30代になる頃には、私は以下のような変化に対して悩み始めたのです。

  • 周りが出世しはじめる
    ⇒ 味が乗り出したこの頃、自分はこの先も起動に乗れるか?
    ⇒ 出世競争の中、自分らしさ(強み)をどう発揮させるか?
  • 転職を考え始める
    ⇒ そのうち限界が来るか、むしろ引っ張りだこになるか?
    ⇒ 今よりも自分が活躍できるフィールド(市場)はないか?
  • 結婚等、家庭の環境が変わる
    ⇒ 仕事だけでなく、家庭もバランスできるか?
    ⇒ 定年後に暗い人生を送らないためにどうすればいいか?

環境が常に変化する中、何から考え、何から手をつけたら良いか分からなくなりました。

そのときは考えもしなかったのですが、もしかしたら人生に「戦略」というものがあれば、こうした現象を意識して生み出せるのでは?と考えたのです。

そんな背景で、人生にも戦略、人生戦略というものを考えるようになったのです。ここから人生が自分の意思で回るようになってきました。

 

人生にも戦略が必要

 

戦略というと難しく考えてしまいますが、要は、道筋を決めることです。

でもどうやって道筋を決めるか?

そこで戦略に関する理論を学び、「成功の定石」を知ることが、あなたが描く将来の夢や目標を達成するための道筋をより深く考えることを可能にするのです。

そこで私が活用し応用したのがMBAで学ぶ様々な「戦略フレームワーク」でした。

ちなみにMBAをご存知でない人に、MBAはMaster of Business Administrationの略で、日本語では経営学修士。要は経営全般の理論を体系立てて学ぶことです。MBAを日本でも勉強したい人の中で、「まずはこれ」というおすすめ書籍をこのコラムの最後に紹介しておきます。

様々な戦略理論を学ぶことは、考える筋道をより明確に持つことにつながります。

つまり、夢や目標達成へとつながる選択肢を広げることができるのです。だから人生において戦略を学び、応用することは、あなた自身がこれから選択していく道筋にヒントを与えることにつながります。

人生に戦略を持つと、今の仕事が、たとえどんな些細なことでも、将来のあなたにプラスの意味を持ちはじめます。そして人生に戦略を持つと、今の社会や家族との接し方が変わり、あなたの将来の幸せによりプラスの影響を持ちはじめるのです。

「人生に戦略なんて堅苦しいことを考えていたら、楽しくないんじゃない?」って思われそうですが、む_しろその逆です。戦略なく漠然と人生を過ごしいつか不安になっても手遅れ。

最初は訓練が必要ですが、私も毎日戦略を考えているわけではありません。固いことは、年に数回程度で、普段はむしろやりたいことをいっぱい楽しんでいます。むしろ戦略思考が磨かれたら、やりたいことが実現できて、人生が楽しくなってくるのです。

 

MBAを人生戦略として応用する

 

さて、人生戦略を題材とする書籍をいくつか読んでみましたが、人生戦略の作り方そのものを言及した書籍に巡り合うことはありませんでした。そこで、自分なりに人生戦略策定のフレームワークを考えてみようと思い当たったわけです。たとえばこんな理論の応用です。

 

  • 周りが出世しはじめる
    ⇒ 味が乗り出したこの頃、自分はこの先も起動に乗れるか?
    ⇒ 出世競争の中、自分らしさ(強み)をどう発揮させるか?
  • 転職を考え始める
    ⇒ そのうち限界が来るか、むしろ引っ張りだこになるか?
    ⇒ 今よりも自分が活躍できるフィールド(市場)はないか?
  • 結婚等、家庭の環境が変わる
    ⇒ 仕事だけでなく、家庭もバランスできるか?
    ⇒ 定年後に暗い人生を送らないためにどうすればいいか?

 

その後、「ブルー・オーシャン戦略」でも有名なINSEADでRMDP(Regional Management Development Program)を修了したのですが、そこで勉強した経営戦略、マーケティング、ファイナンスのような経営手法が人生戦略にも十分応用できることがわかりました。

 

MBAを人生戦略に応用する着眼点

 

このブログでは、人生戦略について様々なコラムを通じて紹介していきます。

私の人生戦略は、以下の点が特徴的です。

 

経営戦略理論の応用

 

人生戦略を経営戦略にたとえ、自己成長の環境整理(強み、弱み、成長機会、脅威)、競争相手に対する差別化要素の特定、目標達成に向けた複数の打ち手(マトリックス、戦略オプション)、そして体力低下でも成長が衰えないライフサイクル管理といった点を組み立てます。

 

マーケティング理論の応用

 

あなたが活躍できる潜在市場を発見し、自己をブランディングするためのマーケティング理論を応用させます。潜在顧客をあなたが将来にプラスの影響をおよぼす人脈ととらえ、その効率的開拓、あるいはあなた一人で全てをやるのではなく周囲に支援してもらいながら目標達成していくアライアンスやチャネル戦略。ブログは自己をブランディングする一つのチャネルです。

 

ファイナンス理論の応用

 

自己資金(家計)をファイナンスする発想を持ち、しっかりと将来投資。例えば、株式投資、(強くは進めませんが)不動産投資、その他収益源の確保。各種ローンや年金といった将来設計。ファイナンスの基礎を人生設計に応用していきます。

 

アカウンティング理論の応用

 

自己の財務基盤を安定かつ健全にするべく、財務管理の基礎を家計に応用しています。つまり家計のBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)、ならびにCF(キャッシュフロー)を把握し、適切な支出(車や家電など欲しいものが買える状態)と資産管理(流動資産と固定資産)を心がけられるようにあなたの財務体質(家計)を強固にします。

 

ワークライフバランス

 

仕事とプライベートの優先付けを行いながら双方をバランスよく実行する。ワークライフバランスをより戦略的に考えています。

私の人生戦略の全体像はこちらにサマリーしています。

 

人生戦略を人生戦略ノートに落とし込む

 

私は人生戦略を整理し、定期的にチェックするためにノートを活用しています。これを人生戦略ノートと呼んでいます。人生戦略ノートは私が考えたものではなく、元々私が書籍を通じて学んだものです。

人生戦略ノートについてはこちらでもふれています。(コラム:世界第一級のメンターの「夢を実現する戦略ノート」からの学びは大きい)

人生戦略ノートを普段持ち歩くことで、常に日々の学びを一元管理できるようにしています。今後、MBA理論の人生での応用の仕方、人生戦略ノートの作り方についても、小難しい理論は極力なくし、一つ一つブログでこれら紹介していきます。

 

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