謹賀新年:2021年に明確に成長するための「3つの軸」

| | , ,

明けましておめでとうございます!

年末年始は富士山が見たくなり、夫婦で近くにきてみました。
初日の出を見ながら今年の抱負を願いました。

昨年はライブパーソンからゼットスケーラーに、
そして日本からアジア全体を経営することになり、大きな変化がありました。

今年も大きなチャレンジです。
変化に順応ながらも、変化を起こしていきたいです。

今年が平和な一年になりますように!
家族や友人、社員がいつまでも健康でありますように!
そしてこのメルマガの読者が今年更なるキャリアアップができますように!!

本年も宜しくお願いします。
金田博之

 

今回は、新年早々お役に立てる情報をお届けできればと、このままコラムを続けます。

題して「2021年に明確に成長するための3つの軸」です

2021年が始まりました。
昨年はコロナ禍で大変な一年でした。仕事の環境が大きく変化しましたね。
新しい仕事の環境にうまく適合しながら当初の計画は達成できましたか?
昨年はコロナ禍で環境変化への順応で計画通りに成長できなかったことの方が多かったと思います。
2020年で苦労した分、2021年は大きく成長できる年にしたいですね。
そんな中、2021年のスタートから大きく成長するための3つの切り口をお伝えします。

 

「軸」を持って計画する

あなたは2020年の年始と比べて、今の自分は「◯◯が違う(成長した)」とはっきりと言えますか?

過去の私がそうでしたが、年始に何かの計画を立てても結局「 自分は昨年に比べて何が変わったのだろう? 」が いまいちパッとわからないモヤモヤしたことがたくさんありました。

計画をたててみた、実行もしてみた…でも、それで結局本当に自分の成長につながったのだろうか?

・計画の立て方が悪かったのか?

・実行が甘かったのか?

いろいろ考えたことがありましたが 自分の結論は

計画の「軸」がハッキリしていなかった

ということでした。

SAP、ミスミ、ライブパーソン、そして今と、成長を確信できた時とそうでなかった時の違いは その年始に「軸」を持って計画を立てたかそうでなかったかの違いでした。

なぜ年末になってモヤモヤしたかを考えると 後ほど説明する「3つの軸」で過去と今の自分の「違い」が明確に言えないことが原因 だと気付きました。

自分の成長を確信できなかった年は、昨年の状態( 結果や成果)の延長線上、ただ成り行きのままに計画を立てていました。 逆に自分の成長を確信できた年は、昨年と今年で自分がなりたい状態の「違い」を明確にイメージした上で計画を立てていました。

そこで、まず考えなければならないことが、 2020年の年末と2021年の年末で自分が身につけたい「違い」が何かを明確にする ことです。

その「違い」を明確にする際におすすめしたい「 3つのシンプルな軸」を紹介します。

それは

・加える

・変える

・捨てる

の3つです。

年始に多くの方が抱負や計画を立てていると思いますが、 この「違い」を明確にしておくことが成長の原動力 になります。

 

1. 加える:何か新しい特技を一つ作る

・2021年に目指したい姿は何でしょう?

・そして、あなたの上司や周囲から期待されていることは何でしょう?

・そのためにこれまで身につけていない新しい経験やスキルアップは何ですか?

まずこの3つの質問をぜひ考えてみてください。

その上で、 その新しい特技を身につける方法を考えてみてください。

 

さらにこんなことを考えてみることで身につけるべき特技が明確になります。

・なぜその新しい特技を今年は身につけなければならないと思ったか?

・その背景として昨年と今年でどんな環境の違いがあなたの周りに起きたか?

・その新しい特技を身につけないと今後どのようなチャンスを得られないか?

このようなことを考えることで外に目が向きます。

過去の延長線上の自分だけではなく、新しく進化していく自分。

それを見出すためには常に自分を取り巻く環境、競争相手、周囲の視点を持って目標を設定し、そして計画へと落とし込んでいくのです。過去の成功にとらわれずに 常に先の変化を見据えて学習し続けていく謙虚さ を身につけることが成長においてとても大事です。

例えば、以下のような視点で新しく身につけるべき特技を考えてみるのもよいでしょう。

・自分の一段上の視点に立った計画が立てられるようになる(上位視点)

・自分が昨年までは関わってこなかった部門との連携ができるようになる(横視点)

・今後のトレンドが自分にも影響してくる○○を自分も身につけられるようになる(将来視点)

 

2. 変える:自分の特技のやり方を変える

・ 2020年に自分の特技を発揮できたことは何でしたか?

・その特技を発揮できたのはどんな環境下(状況)でしたか?

・その特技を昨年と違うやり方で取り組むことはできますか?

この3つの質問をぜひ考えてみてください。

 

その上で、 自分の特技を別のやり方で行う方法を考えてみてください。

その方法を考える上で以下のような質問を自問自答してみてください。

・違うやり方で取り組むことで得られる新たなスキルは?

・違うやり方で取り組むことで昨年より多くの人を巻き込むことができるか?

・その違うやり方を考えることであなたに何かクリエイティビティが磨かれるか?

 

これは、ある状況下で自分の特技が発揮できるのではなく、どんな状況でもその特技が発揮できるようになることを意識しています。つまり 特技の磨き込み です。あなたがこれまで通用してきた特技に頼り続けていては環境変化の中で通用しなくなることが往々にしてあります。しかし、環境変化に適合しながら自分の特技を形態変化させていけば圧倒的な武器になります。

 

例えば、以下のような視点で別のやり方に落とし込んでいきましょう。

・自分の特技を第三者にもできるように働きかけてみる(上位視点)

・自分の特技を企画やパターンに落として周囲を巻き込む(横視点 )

・自分の特技(対面)を完全リモートでできるようにする (将来視点)

3. 捨てる:自分の特技を一つ封印する

・2020年に自分の特技を発揮できたことは何でしたか?

・2021年に自分からはあえてその特技を実行しないことはできますか?

・2021年にその特技を周囲が実行できるように働きかけることはできますか?

この3つの質問をぜひ考えてみてください。

 

その上で、 自分の特技をあえて封印する方法を考えてみてください。

さらにこんなことを考えることでその封印の意味合いがわかってきます。

・その特技を周囲ができるようになることであなたが捻出できる時間はあるか?

・その捻出した時間で自分が更に磨き込むスキルアップができようになるか?

・その特技をいざというときにすぐに発揮することができるか?

 

新しいスキルや経験を身につけてスキルアップができても、やることばかりが増えていっては本末転倒です。新しいスキルを得る代償として必ず何かを捨てる腹ぎめをしておかなければなりません。正確には、そのスキルを封印しておいていざというときにはすぐに発揮できること。だから自分の特技の中から封印できるものがないかを考えるのです。こうして、 今よりももっと大きな仕事、大きな範囲で仕事が回せる ようになってきます。

 

例えば、以下のような視点で封印してみる特技を考えてみましょう。

・自分の得意な企画やプレゼンは誰かに任せて、もっと重要な企画やプレゼンができるようになる(上位視点)

・自分が仕切っていた会議を誰かに任せて、発言や実行面で貢献するようにする(横視点)

・自分の特技を封印してもしばらく困らない(将来視点)

 

3つの軸で計画に落とし込む

ここまでお伝えした3つの軸(加える・変える・捨てる)を元に年始、あるいは新年度の目標を立てることで Before/Afterの違い が明確になります。

これは、 会社から設定された目標や計画に対しても同様 です。

この3つの切り口から、 ただの受け身(Reactive)で目標や計画を考えるのではなく、自分で成長領域を考え(Proactive)ながら目標や計画を上書いてみる のです。

自分が実現したい、成長したい「違い」を明確にすることで「何が足りなかったか?」がよりわかるようになります。

実はこの3つの視点は、私が長年グローバル企業で実践している年度計画、あるいは四半期レビュー(QBR: Quarterly Business Review)で意識している軸でもあります。さらには日本企業であるミスミでも応用し、転職してGMになった当時にも役立った視点でした。

特にグローバル企業のエグゼクティブとのプラン策定、あるいは共有プレゼンをすると今回紹介した3つの視点で質問がきたり、議論が深まったりします。

SAP時代に初めてマネジメントを経験をした当時にこのような視点が私にはありませんでした。

「昨年が目標の100%を達成したので今年はさらに目標値が上がった状態でも100%を目指す」といった昨年の延長線上、成り行き上の発想しかなかった時がありました。「経営環境が昨年と全く同じ、だから経験値を上げて数をこなせばいける」ということはないのです。それではリーダーを任されている立場として頼りないのです。

常にグローバルレベルで市場環境は変化している、競争も激化している。過去の成功体験や栄光が一瞬にして通用しなくなり淘汰されてきた企業からの学び(Lessons Learned)が豊富に共有されました。常に成長し成果を出し続けていかなければならない厳しい外資系企業の、しかもトップの立場でこのような視点が身につき、そして磨かれてきました。だからこそ、厳しい環境でも結果を出し続けてこれたと思っています。

更に役立つ情報のご案内

 

あなたにより深い有益な「情報」「動画」「資料」「勉強会/セミナー」に手軽に・気軽に・自由にアクセスいただくため、以下スクロール先(PCの場合は画面右側)の「ご案内」をご参照ください。ぜひつながりましょう。

また、過去のブログ記事一覧はこちらです。
さらに、当ブログの全体構成はこちらです。

今日も明日も、あなたにとって、私にとって、よい一日でありますように!

お互い切磋琢磨していきましょう。

Previous

Zscalerのアジア代表就任のプレスリリース

1月開催の金田サロン:テーマは「コーチング」

Next