『仕事ができる人は人のどこを見る?』—目線・間合い・失敗談で信頼をつかむ3ステップ

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こんにちは、金田博之です。
今月の「金田博之オンライン勉強会」(金田博之公式LINEで毎月無料ご案内)は、「仕事ができる人は人のどこを見ているのか」をテーマに、対話形式で深掘りしました。この記事では要点をかんたんにまとめます。以下に、今回の動画をそのまま視聴できるように埋め込みますので、ぜひチェックしてください。

今日の流れ(ダイジェスト)

参加者からは「初対面で何を見れば距離が縮まるのか」「会議で話に入るタイミングがつかみにくい」「海外の方と“間”をどう取ればよいか」「信頼される自己紹介や失敗談の伝え方は?」といった声が多く集まりました。
結論はシンプルです。最初の数分で「目線・表情・間(ま)」を観察し、相手のペースに同調しつつ、等身大の失敗談で安心感をつくることが近道です。最初の3分は観察に全力、その後の会話は相手の投げる速さと高さに合わせてキャッチボールを整える——この流れで信頼と成果が同時に進みます。

3つのポイント(全体像)

今回の視点は、「肩書きや話す量」と「目線・間合い・中身」のどちらを大事にするか、です。実務では後者が有利です。

  • 観察設計:目線・表情・間で“距離”を測り、入り方を決めます。
  • 同調設計:相手のペース(質問型/主張型)に合わせて会話を整えます。
  • 謙虚設計:等身大の失敗談で安心感をつくり、学び続ける姿勢を示します。

1. 観察設計:目線・表情・間で“距離”を測る

なぜ大切か:相手がこちらをどう見ているかがわかると、近づき方や話す深さを間違えにくくなります。観察が足りないと、早口や一方通行の説明になり、信頼の糸口を逃してしまいます。
どんな工夫が重要か:最初の3分は「目を見る時間」「表情の変化」「沈黙の長さ」を静かにチェックします。視線が合いにくい時は質問から入り、視線が温かい時は短い共感と要点提示でテンポよく進めます。
どう実践すると良いか(たとえ話):カメラはピントが合ってからシャッターを切ります。会話も同じで、まず“ピント合わせ(観察)”をしてから言葉を重ねると、ブレが少なくきれいに写ります。

2. 同調設計:相手のペースに合わせて会話を整える

なぜ大切か:人は自分のリズムを尊重されると安心し、心を開きやすくなります。相手が質問型なのか主張型なのかを見極めるだけで、会話の噛み合いが増えます。
どんな工夫が重要か:質問型には「意図をくみ取って一歩深く返す」、主張型には「短く要点で返し、すぐにボールを戻す」を意識します。海外の方と話す時は、目を見て合図を増やし、入りたい時は短いフレーズで合図してから入ります。
どう実践すると良いか(たとえ話):ダンスはリードとフォローが合うと美しく動けます。相手が速く踏めば少し速く、ゆっくりなら丁寧に——ステップを合わせるほど、内容が前に進みます。

3. 謙虚設計:等身大の失敗談で安心感をつくる

なぜ大切か:謙虚さは「自分を下げる」ことではなく、「挑戦→失敗→学び直し」を見せることです。これがあると相手は“安全に本音を話せる場”だと感じ、協力関係が生まれます。
どんな工夫が重要か:成功談の前に、短い失敗談と学びをひと言入れます。「以前は○○で失敗しました。今回は△△に直しました」のように、原因と対策をセットにします。
どう実践すると良いか(たとえ話):ゲームの“リトライ”は次の挑戦の材料です。やられた理由をログに残して装備や戦術を変えると、同じ相手にも勝ち筋が見えてきます。

—(補足・具体例)—

実践の第一歩として、自己紹介の最初に「今は○○に挑戦中。以前は××でつまずいたので、△△に変えて再挑戦しています」と1行だけ添えると、場の空気がやわらぎます。また、会議では最初の1分で「今日は質問型で進めます/まず要点を短く共有します」と宣言すると、参加者のリズムがそろいやすくなります。

おわりに

“人を見る力”は、特別な才能ではなく「観察→同調→学び直し」の設計です。最初の3分で観察し、相手のペースに合わせ、等身大の学びを示す——この3ステップを回すほど、信頼と成果は同時に高まります。

そして、金田博之YouTubeチャンネルでは、毎回のオンライン勉強会で私がお話しした内容の30分程度のダイジェスト版を公開しています。実際の勉強会では、この内容に加えてQ&Aや対話の時間もあり、より具体的な悩みを一緒にほどいていきます。以下に、今回の動画をそのまま視聴できるように埋め込んでますので、ぜひチェックしてください。
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