千人規模が集まった一日―Zenith Live ’26 Tokyoの裏側で見ていたもの

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こんにちは、金田博之です。

先日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で、Zscalerの年に一度の自社イベント「Zenith Live ’26 Tokyo」を開催しました。

お客様やパートナー企業の皆様をお招きして、朝から夕方まで、講演や展示を行う一日です。今年は4,000名を超えるお申し込みをいただきました。

終わって数日経ちますが、まだあの日の空気が、体のどこかに残っています。

今日は、あの一日を順番に書いてみようと思います。

開場前の、まだ誰もいないホールで

当日の朝、開場前の会場を歩きました。

並んだ椅子。最終確認をするスタッフの声。展示エリアでパネルを拭いている手。

4,000名という数字を聞いたときは、正直、あまり実感がありませんでした。でも、人のいないホールを歩いていると、不思議と胸がいっぱいになります。

その会場で思い出していたのは、全然別の景色でした。

このイベントには、もっとずっと小さかった頃があります。コロナ禍、今の規模のごく一部しかなかった時期です。画面の向こうに参加者の皆様がいて、拍手の音も聞こえないまま、セッションが終わっていく。そんな日がありました。

あの頃から、一年ずつです。

誰かが一気に大きくしたわけではありません。毎年、地味な改善を重ねて、一人、また一人と来てくださる方を増やしてきた結果です。

その積み重ねが、あの朝のホールにそのまま立っているように見えました。

創業者が、初めて東京のステージに立った

今年掲げたテーマは、「AI時代のゼロトラスト、その最前線へ。」でした。

午前の基調講演には、Zscalerの創業者であり会長兼CEOが来日し、Zenith Live Tokyoのステージに初めて立ちました。

話の中心はAIです。

少し専門的な領域なので、できるだけかみ砕いて書いてみます。

最近のAIは、人の指示を一つずつ待たずに、自分で判断して動くようになってきました。便利な一方で、悪用する側も同じようにAIを使います。攻撃の速さと数が一気に上がり、「入口を守る」という従来のやり方では追いつかなくなってきています。

だから、「社内なら安全」という前提そのものをやめる。誰であっても、毎回確かめてからつなぐ。これが、私たちがゼロトラストと呼んでいる考え方です。

言うのは簡単ですが、実際に会社全体をそういう形に変えるのは、なかなか大変なことです。その話を、創業者が自分の言葉で語りました。

続けて、AIセキュリティを担当する責任者から、この先の話をより詳しくお伝えしました。

客席を見ながら、少し胸が熱くなりました。

創業者が日本の皆様に直接語りかける。これは、何年も前から実現したいと思っていた光景でした。資料で説明するのと、本人が目の前で語るのでは、伝わるものがまったく違います。

本当の重みは、日本のリーダーの言葉にありました

ただ、あの基調講演に本当の重みを与えてくださったのは、ご登壇いただいた日本電気様と、三菱UFJ銀行様です。

日本を代表する2社が、セキュリティとAIの変革に実際どう向き合っているのか。

順調なところだけではなく、難しさも含めて語ってくださいました。

これは、どんな資料でも代わりにならないものです。

同じ内容でも、誰が、どこから語るかで、届き方は変わります。これは、日々の話し合いや説明でも同じだと、改めて思いました。

満席の前で、うまくいかなかった話をする

午後は、テーマ別に分かれたブレイクアウトセッションです。

ここでは、実際に取り組まれたお客様やパートナー企業の皆様に、自社の事例をお話しいただきます。

満席の会場の前で、うまくいったことだけでなく、苦労されたところまで正直にお話しいただく。簡単なことではありません。

それでも毎年、参加者の皆様が最も価値を感じてくださるのは、このセッションです。

理由は、分かる気がします。自分が明日ぶつかる壁が、そこに書いてあるからです。

初めての土地で地図を見ても、どこがぬかるんでいるかまでは載っていません。それを知っているのは、先に歩いた人だけです。

会場の後ろから見ていて、メモを取る手が一斉に動く瞬間がありました。たいてい、苦労話のところです。

一年を一緒に走ってくださった方々と

今回は、日頃大変お世話になっているパートナー企業の皆様400名をご招待して、パートナー様向けの特別セッションとアワードパーティも実施させていただきました。

名前を呼ばれて前に出てこられる方の表情を見ていると、この一年がそのまま思い出されます。

うまくいった案件も、ひやっとした場面も、一緒に乗り越えてきた方々です。

スポンサー企業の皆様にも、あらためて感謝を伝えさせてください。

この規模のイベントは、Zscalerだけでつくれるものではありません。セッションの充実も、展示エリアの活気も、共に立つことを選んでくださった皆様から生まれたものでした。

1日の裏側にある、何ヶ月

ここからは、参加者の皆様には見えない話です。

あの日を形にしてくれたメンバーがいます。特にマーケティングチーム、当日会場を支えてくれたZscaler Japanの全メンバー、そして何ヶ月も前から準備を重ねてくださった運営会社の皆様。

参加者の皆様がご覧になるのは1日です。

でも、その背後にどれだけの時間と手間があったかを、私は知っています。

飛行機が定刻に出発するとき、乗客が見ているのは搭乗から着陸までです。その前に、整備があり、荷物を積み込む人がいて、機内を整える人がいて、管制があります。

定刻というのは、何も起きなかったということではありません。それだけの人が動いた結果です。

イベントが無事に回ったというのも、同じことだと思っています。

当たり前だとは、一度も思っていません。

おわりに

イベントは、終わってしまえば一日の出来事です。

でも、あの一日には、何年分の時間が詰まっていました。

登壇してくださった方の覚悟も、準備を重ねてくれたメンバーの時間も、共に立ってくださった企業の判断も、すべてあの一日に重なっています。

4,000名という数字は、結果でしかありません。

誇りに思っているのは、一年ずつこれをつくってきた人たちのことです。

お客様、パートナーの皆様、ご登壇いただいた皆様、スポンサー企業の皆様、運営会社の皆様、そして当日を支えてくれたメンバーに、あらためて御礼を申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

こういう大きな場に限らず、日常のいろいろなことが同じだと思います。

見えているのは、いつも一番上の一枚だけです。

今日、あなたの周りで「あって当然」になっている支えは、誰の手によるものでしょうか。

もし思い当たる方がいたら、今日のうちに、ひとこと伝えてみてください。

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