賞状に名前が入るのは一人だけ―表彰の壇上で考えていたこと

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こんにちは、金田博之です。

先日、Zscalerの年に一度のキックオフ「SKO27」で、AVP of the Yearという賞をいただきました。昨年に続いて、二度目です。

とてもありがたいことなのですが、受け取ってからずっと考えていたことがあります。

今日は、そのことを書いてみようと思います。

SKOという場のこと

まず、聞きなれない言葉かもしれないので、少し説明させてください。

SKOはSales Kickoffの略です。新しい事業年度の始まりに、世界中のメンバーが一つの場所に集まる、年に一度のキックオフです。

この一年で何を目指すのかを確かめ合い、同時に、前の一年を振り返って表彰も行われます。

普段は画面越しにしか会わない同僚と、久しぶりに直接顔を合わせる。各国の言葉が入り混じるロビー。この時期にしかない、独特の空気があります。

いただいたAVP of the Yearの「AVP」は、Area Vice Presidentの略です。地域を担当する責任者といった意味で、日本でいうと日本事業の責任者にあたります。

その一年の成果に対して贈られる賞を、二年続けていただくことになりました。

賞状に名前が入るのは、一人だけ

名前を呼ばれて、壇上に上がる。

拍手をいただきながら、頭の片隅で考えていたのは、実はごく単純なことでした。

この賞状に名前が入るのは、一人だけです。

でも、その背後にある成果をつくったのは、日本チーム全員です。

ここをあいまいにしたくなかったので、この記事にもはっきり書いておきます。

映画を見終えたときのエンドロールを思い出してください。

最初に大きく出るのは、主演と監督の名前です。でも、そのあとに何分も名前が流れ続けます。小道具を探してきた人、音を拾った人、ロケ地を交渉した人。

あの名前が一つでも欠けていたら、映画は完成していません。

賞というのは、ちょうどそのポスターのようなものだと思います。載せられる名前は限られているけれど、中身は全部でつくったものです。

名前が出ない仕事をしている人たち

日本チームには、いろいろな役割のメンバーがいます。

営業、SE、TA、マーケティング、SDR、チャネル、プロフェッショナルサービス、サポート、バックオフィス。

この中で、お客様の前に出る人と、ほとんど出ない人がいます。

でも、うまくいかなくなるときは、たいていどこか一つが欠けています。最初のきっかけがつくれていなかったとか、導入のところで詰まっていたとか、代わりの人を採用できていなかったとか。

逆に、うまく回っているときは、全部がつながっています。

この賞は、そのつながっていた一年に対していただいたものだと思っています。

そしてもう一つ。日本は、日本だけで成立しているわけではありません。日本を支援してくれるグローバルのチームがあって初めて、この一年が成り立ちました。

お客様とパートナーの皆様に、支えていただきました

こういう仕事は、自分たちだけで成果になることはありません。

まず、お客様が私たちを選んでくださいました。会社の仕組みの根っこを入れ替えるような判断を、私たちを信じてしていただいたということです。

重いです。とてもありがたいことです。

そして、パートナーの皆様です。

正直に書くと、決して簡単でないプロジェクトもありました。思ったように進まないときも、時間が足りないときもありました。

そういうときに、同じ重さを背負って一緒に走り抜けてくださった方々がいました。

どれ一つ欠けても、成り立ちませんでした。

壇上で一番強く感じていたこと

壇上で一番強く感じていたのは、誇らしさより、感謝でした。

実際に手を動かしてくれたチームに。私たちを選んでくださったお客様に。同じ重さを背負ってくださったパートナーの皆様に。そして、日本を支えてくれたグローバルの仲間たちに。

もう一つ、二度目だということについても考えていました。

一度なら、運やタイミングが良かったということもあります。でも、二度続くのは、人の力と、チームの形ができてきているからだと思います。

自分の力が上がったということではない。そこが、今回一番嬉しかったところです。

おわりに

賞状は、持ち帰って手元に置きます。

でも、中身は預かりものだと思っています。この賞は、日本の全チームと、日本を支援してくれたグローバルの全チームで受賞できたものです。

チームのみなさん、お客様、パートナーの皆様、そしてグローバルの仲間たちに、あらためて御礼を申し上げます。

本当に、ありがとうございました。

これは、企業の賞に限った話ではないと思います。

学校の表彰でも、家庭での「あなたがしっかりやってくれたから」でも、名前が出るのはいつも一人か二人です。その後ろには、必ずエンドロールがあります。

今日、あなたが受け取っているもののエンドロールには、誰の名前が流れるでしょうか。

その一人に、ひとこと伝えてみてください。

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