人脈は広げるより育てる―3つの目的で考える、長く続く関係のつくり方

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こんにちは、金田博之です。

今月の「金田博之オンライン勉強会(以下にご案内)」は、「人脈づくりのコツ」をテーマに、対話形式で深掘りしました。

この記事では、勉強会でお話しした内容を「人脈を広げるだけで終わらせない3つの考え方」に整理してご紹介します。

以下に、今回の動画をそのまま視聴できるように埋め込みますので、ぜひチェックしてください。

今日の流れ(ダイジェスト)

今回の勉強会では、こんな悩みについて参加者の皆さんと考えました。

交換した名刺は増えていくけれど、それが人脈になっている実感がない。会ったときは盛り上がったのに、その後が続かない。

自分よりはるかに経験のある方と知り合いたいけれど、どう近づけばいいのか分からない。仕事も家庭も忙しくて、交際に使える時間は限られている。

どれも、人とのつながりを大切に思っている人ほど感じやすい悩みだと思います。

そこで今回は、まず「自分にとっての人脈の目的は何か」を整理しました。

次に、広げたつながりをどう深めていくか。特に、自分の視座を上げてくれる方との関係をどうつくるかを考えました。

最後に、数十年単位で続いていく関係とはどんなものか、というところまで話を進めました。

最初にお伝えしておきたいのは、人脈は多いこと自体が悪いわけではない、ということです。

多くの方と出会うことは、しっかり刺激になりますし、喜怒哀楽を共有できるのはとてもいいことだと思います。

ただ、そこに目的があると、同じ出会いがもっと長く、深く続いていく。今回の記事は、その前提でお読みいただければと思います。

3つのポイント(全体像)

今回のテーマは、「人脈を広げる」のか、「人脈を育てる」のか、という対比で考えると分かりやすいと思います。

名刺の枚数を増やすのか、同じ方と何年も先にまた会うのか。この差が、10年後の周りの面ぶれを大きく変えます。

  • 目的を決める:人生、仕事の成果、視座の3つで整理する
  • 相手を知る:自分が何を欲しいかではなく、相手の関心から入る
  • 接点を続ける:頸度は少なくてもいいので、つながりを切らない

特別な人脈術を身につける必要はありません。

この3つを意識するだけで、今あるつながりの意味が変わってきます。

1. 目的を決める

なぜ大切か:

私自身、年代で人脈との向き合い方が変わってきました。

20代はとにかく手広く。好奇心のままにいろいろな方に会っていました。

30代になると仕事の責任が上がり、家族もできて、時間の使い方が変わります。40代、50代と、さらに変わっていきます。

50を過ぎて感じるのは、今でもお付き合いが続いている方と、瞬間風速的に盛り上がって終わった方がいる、ということです。

その違いはどこにあったのか。振り返ると、目的があったかどうかだったように思います。

どんな工夫が必要か:

私は、人脈の目的を3つに整理しています。

  • 人生をより良くする人脈:趣味、旅行、ゴルフなど、毎日を充実させてくれるつながり
  • 仕事の成果を果たす人脈:お客様やパートナーなど、成果に直結するつながり
  • 視座を上げてくれる人脈:経験や視野が広く、会うたびに考え方を引き上げてくれるつながり

最初の2つでも十分ですが、私は3つ目を重視しています。

視座が上がると、人生の充実も、仕事の成果も、同時に引き上げられていくからです。井の中の蜻にならないための、一番確実な方法だとも思います。

さらに言うと、長く続いている関係は、この3つが揃っていることが多い。

互いに転職しても繋がっていて、仕事抜きでも会いたくて、会うたびにお互いの視座が上がっている。そういう方は、さらに年を重ねてもお付き合いが続いていくんだろうなと思っています。

どう実践すると良いか(たとえ話):

行先を決めずに切符を買うようなものだと思います。

電車には乗れますし、車窓の景色も楽しい。でも、降りる駅を決めていないと、乗っているだけで終わってしまいます。

どこへ行きたいのかを先に決めておくと、同じ乗り換えでも意味が変わります。

人脈も同じです。目的を持った瞬間から、目の前の出会いの意味が変わってきます。

2. 相手を知る

なぜ大切か:

自分の視座を上げてくれる方は、たいてい忙しい方です。

その方に向かって、教えてください、聞かせてくださいと言い続けると、どこかで関係は続かなくなります。

芸能人の方とお会いすることがありますが、「ファンでした」だけで終わる方は、その場では丁寧に対応してもらえても、その先はありません。

相手からすれば、同じ近づき方を何百回もされているからです。

どんな工夫が必要か:

自分が何をもらえるかではなく、相手が今何に関心を持っているかから入ります。

何を大切にしていて、どんな価値観で、どんな情報を欲していて、時間を何に使っているのか。そこをどこまで理解しようとしているかです。

例えば、お付き合いのある役員の方が「ゴルフを去年始めた」とおっしゃっていたとします。

その方の周りには上級者ばかりで、コンペのお誘いは山ほど来ています。そこで同じように誘っても、「またか」で終わります。

でも、「実は私もちょうど始めたところなんです。今度一緒に練習に行きませんか」となると、話が合います。

やっていることは同じゴルフですが、相手の実情を分かっているかどうかで、届き方がまったく違ってきます。

どう実践すると良いか(たとえ話):

プレゼント選びに似ています。

自分が好きなものを贈ると、喜んでもらえることもありますが、多くは「ありがとう」で終わります。

一方で、相手が前にこぼしていた一言を覚えていて、それに合うものを渡すと、相手は驚きます。

値段ではなく、自分を見てくれていたという事実が嬉しいのだと思います。

人脈も同じです。自分が渡したいものではなく、相手が受け取りやすいものを渡す。そこから関係が始まります。

3. 接点を続ける

なぜ大切か:

関係を深めるのに、毎週や毎月会う必要はないと思っています。

年1回でも十分です。人にはそれぞれ、心地よいペースがあります。

ただ、全く会わない時間が3年、4年と続くと、お互いの状況も関心も変わってしまいます。せっかくのつながりが、もったいない。

どんな工夫が必要か:

管理表を作って、この人は月に1回、と決める必要はありません。

年に一度は会っている、会えなくてもSNSやLINEで近況を知っている。その程度のゆるやかな接点があれば、関係は続いていきます。

会話のバランスも大切です。自分の近況ばかり話すと、相手は疲れてしまいます。

かといって、質問攻めにしても疲れさせてしまう。感覚としては、7対3くらいで聞き手に回ると、お互いに心地よく進むと思います。

どう実践すると良いか(たとえ話):

行きつけのお店に似ています。

毎日通う必要はありません。半年ぶりに顔を出しても、「お久しぶりですね」で始まる場所。

その安心感があるから、また行こうと思えます。

人脈も同じです。頸度ではなく、いつでも戻れる状態を保っておくことが大切なのだと思います。

補足・具体例―世界中に「行きつけ」をつくる

人生を豊かにする人脈について、一つだけご紹介します。

仕事の関係で、ありがたいことに世界中に知り合いがいます。

その関係を仕事だけで終わらせず、人生の人脈に変えていくと、世界のどこに行っても友達がいる状態になっていきます。

仕事だけではありません。住んでいる街のバーで知り合ったシンガポール人の方とは、今でも友達です。

シンガポール出張のときに時間があれば、その方と会います。

するとどうなるか。自分の街の行きつけの店が、シンガポールにも、サンフランシスコにも、ロサンゼルスにもあるような感覚になります。

出張が多いと疲れることもありますが、この感覚があると、移動そのものが少し楽しくなります。

これから60代、 70代と進むにつれて、行動範囲は自然と狭くなっていくかもしれません。

だからこそ、広げられる環境を今のうちにつくっておきたい。そんな気持ちで、人脈を培っているところがあります。

仕事も同じだと思います。本当に育てていただいた上司は、その方が退職されたら終わり、ではありません。

目の前にいる人だけが人脈ではない。少し先を見据えて、今から培っておく。そういう考え方もあるのだと思っています。

明日からの一歩

人脈づくりというと、交流会に行くような話に聞こえるかもしれません。

でも、明日からできることはもっと小さいです。

  • 3つに分ける:思い浮かぶ方を、人生・仕事・視座の3つに仕分けてみます。
  • 一人に連絡する:1年以上会っていない方に、一言だけ連絡してみます。
  • 質問を一つ用意する:次に会う方に聞いてみたいことを、事前に一つ決めておきます。

明日、誰かに会う前に、一つだけ自分に問いかけてみてください。

「この方は、今何に一番関心があるんだろう?」

それを考えてから会うだけで、会話の中身は変わります。

人脈は、一度に広げるものではありません。目の前の一人を、少しずつ深く知っていくことの積み重ねだと思います。

おわりに

人脈は、枚数ではなく、続いているかどうかで考えるものだと思っています。

今回お伝えしたかったのは、目的を決め、相手を知り、接点を続ける。この順番で、つながりは育っていくということです。

人生、仕事の成果、視座。この3つを偏らせずに持っておくと、年を重ねても続いていく関係が残っていきます。

今日の出会いが、10年後にどんな意味を持っているか。そう考えると、目の前の一人との時間の価値が変わってきます。

まずは明日、一人だけ思い浮かべて、連絡を取ってみてください。

今回の動画ダイジェスト版

そして、金田博之YouTubeチャンネルでは、毎回のオンライン勉強会で私がお話しした内容の30分程度のダイジェスト版を公開しています。

実際の勉強会では、この内容に加えてQ&Aや対話の時間もあり、より具体的な悩みを一緒にほどいていきます。こちらのリンク先から、今回の動画もぜひご覧ください。

▶ 今回の動画「人脈づくりのコツ」:https://youtu.be/X1CBWmfc2dg?si=AXfrhRu-nkdLS7zh

▶ 金田博之YouTubeチャンネルはこちら:https://www.youtube.com/@hiroyukikaneda

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