人生戦略にガチで使える自己SWOT分析 (実例写真付き)

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今日も当サイトにアクセスいただき、ありがとうございます!

30歳の時から毎日、私は徹底的にノートを活用して夢と目標を実現してきた「超メモ魔」です。10年以上をかけてノートに3,000以上の成功のノウハウをコツコツ蓄積し、それは今でも続いています。私自身は、世界のMBAランキングで首位のINSEAD(インシアード)でExecutive MBAを取得。様々なマネジメントを経験し現在はグローバル企業を経営しています。これまで10冊の書籍を出版。大学や企業からの講演、参加者が累計1000名を超える経験を元に毎月勉強会も行っています。

そこに至るまでに、様々な修羅場を乗り越えてきました。そんな私のサバイバルノート活用ノウハウを毎回このブログで紹介しています。継続は力を最大化します。あなたにはそこまで継続してきた私ほどのメモ魔になってもらう必要はないと思いますが、「そこまでやるか」までをあなたに紹介することでお役に立てるヒントがたくさんあると信じています。

今日は、目標を設定する具体的な方法について、そしてさらに踏み込んで、その目標を継続進化させていくノート術について説明したいと思います。

今回、あなたにお送りしたいテーマは「人生戦略にガチで使える自己SWOT分析」です。今日も自分独自の実体験をベースに3分程度で読める内容にまとめました。

 

このコラムのテーマ

あなたは、自分の将来を考える際にどのような準備(備え)をしていますか?
ただ漠然と将来のことを考えても不安が募るだけ。だから、先人の知恵をいかして、より確実な将来設計を行うことです。それが人生戦略です。世の中の戦略理論を人生戦略に応用し、実際の私のノートを例示しながら話を進めていきます。

 

では、はりきっていきましょう!

SWOT(スウォット)分析をご存知でしょうか?

SWOTは強み (Strengths)弱み (Weaknesses)機会 (Opportunities)脅威 (Threats)を指します。これは自社の外部環境(機会・脅威)内部環境(強み・弱み)を分析し、戦略に落とし込む際に使われる戦略フレームワークです。戦略策定において経営の実践の場でよく使われます。非常に使い古された手法ですが、やり方によっては非常に有力なツールです。

私はこれを経営のみならず、自己分析にも応用しています。それは自分の強み、弱み、そして今後の成長機会(チャンス)、そして外的脅威(恐怖)の分析です。つまり、常に自分の人生あるいはキャリア設計に影響する内部環境、外部環境をしっかり見極め、他人(ビジネスでは他社)との差別化、あるいは参入障壁を築く人生戦略を考えるのです。

自己SWOT (人生戦略ノートより)
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自己SWOT例(クリックすると拡大)

SWOTのよさはこれら4つの要素を体系的に、そして俯瞰してみることができることです。よく自分の強みと弱みを整理される方がいますが、これに加えて自分の成長機会は?それを阻害する要因は?の2つの観点で自分を見つめてみると、自分が次に打つべき一手が見えてきます。

自己SWOT分析を行う際のポイントをまとめてみました。自問自答しながらお役立てください。

自己SWOT (人生戦略ノートより)
※クリックすると拡大します

自己SWOT分析の作り方
(クリックすると拡大)

SWOTというと、4つのマスに情報を入れればよいと考えている人がよくいます。これは真のSWOT分析ではなく、ただのSWOT整理です。実際、様々な部門がSWOT整理をし、いかにも戦略を策定したかのようにしている状況を目の当たりにしてきました。しかしこれではあまり意味がありません。

ここで私が注意している点はSWOTの各要素をそれぞれ組み合わせて考えてみるという発想です。これをクロスマトリックス分析とよんでいます。そして同じく自己SWOT分析にも応用してみます。例えば以下の点に注意して、実際の自己SWOTをまとめています。

自己SWOTのクロスマトリックスの考え方 (人生戦略ノートより)
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自己SWOTクロスマトリックスの考え方
(クリックすると拡大)

  • 強みと弱みは表裏一体である。つまり自分の強みを考えるときは同時にそれが弱みになりえるかを考える。逆もしかりです。 さらに弱みを強みに変える事ができるか?を考えてみます。これが実は大きな差別化要素になるのです。
  • 強みと機会を組み合わせて「強みで機会(チャンス)をいかす戦略」を考える。つまり経営でいうと新規参入戦略に相当します。人生においては新しいキャリアの開発と考えてよいでしょう。
  • 脅威(恐怖)から機会を見い出す」逆転の打ち手を考える。「脅威(恐怖)」=「外部環境の変化によるリスク」ですが、これを機会にすることがとんでもない大きな成長(そして成功)につながります。

人生において自分の成功要因、そして成功パターンを発見することは大きな収穫につながります。どんな人も大小問わず成功要因とその成功パターンがあったはずで、問題はそれを認識しているか否かということです。私は自分の成功パターンに落ちてくる仕事は積極的にTakeしています。その積み重ねが大きな成果、そして他者に対する大きな競争優位につながります。

ではどうやって自分の成功要因を見つけることができるか?

SWOT分析をすると、ざっくりとでも自分がどこに集中すべきかがわかってきます。この集中すべきことは、自己の成長戦略を策定するうえでの成功要因(KSF)といえます。ビジネスではこのKSFに経営資源であるヒト・モノ・カネ、そして情報を集中させます。

これを自己に応用させるとき、私は自分が作るべき武器(攻めの武器)磨くべき武器(守りの武器)という形に整理しています。自分が作るべき武器は、自分の将来像を描くうえで新しく身につけるべきスキルや経験、磨くべき武器は将来に備えた自分の足場固めとなるスキルです。

成功要因KSF分析から武器の洗い出し (人生戦略ノートより)
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成功要因KSF分析から武器の洗い出し(クリックすると拡大)

ポイントは以下のSWOT分析の応用です。

  • 作るべき武器(攻めの武器): SWOT分析のうち自分の強みを磨き込んで安定的に成果を出すためのスキル、そして将来を見据え今から身につけなければならない新規のスキル開発
  • 磨くべき武器(守りの武器): SWOT分析のうち、将来の機会(チャンス)を見据えて今のうちから集中的に鍛えておくべき弱点、そして将来の脅威(恐怖)となるものを強みをもって防御するスキルの強化

なお、磨くべき武器、作るべき武器を考える際は2つ以上のスキルや経験を「組み合わせる」発想を持つと他人にはない独自の武器を創造することができます。これについては先日お送りしたこちらのコラムを参照ください。(こちら➡ あなたのキャリアを「他者と差別化」する人生戦略)

自己SWOT分析については拙著「29歳からの人生戦略ノート(日本実業出版社)」でポイントを説明しています。

29歳からの人生戦略ノート(日本実業出版社)

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