【ケーススタディー:パナソニック】 社員1人ひとりと向き合う「エンプロイージャーニー」

| | ,

最近では、またオミクロン株の流行が流行し、蔓延防止策であまり外に出ない日々が増えました。そのため家でネットフリックスなど、家族と一緒に過ごす時間が増えた今日このごろです。

仕事の面では、今週からちょうど下半期に入り、経営会議なども増えてきました。グローバル企業なので様々な課題がありますが、その中でも人材育成・マネジメントという観点においても、近年では変化が求められているのではないかと思い、今回のテーマを考えています。

さて今週も、ちょっとでも皆さんの知識向上になればとMBAショート動画をお届けします。

今回は「組織/リーダーシップ編」
そしてパナソニックさんをケーススタディーにエンプロイージャーニーを説明します。

エンプロイージャーニーとは?

今回は、組織とリーダーシップ編。テーマは、社員一人ひとりと向き合う「エンプロイージャーニー」です。

エンプロイ─ジャーニーという言葉について先に説明します。

エンプロイーは、Employeeとは雇用者のこと。ジャーニーとは「旅」という意味で、この2つの言葉をかけ合わせたのがエンプロイージャーニーです。

我々は今日だけを生きているわけではなく、過去もあれば将来もある。まさに「旅」のようなもの。つまりエンプロイ─ジャーニーとは、社員一人ひとりの「過去から将来まで」を可視化したものだとお考えください。その旅の中でどのような施策をしていくのか中長期的に考えていくことが、今回の取り組みになります。

労務管理から「人材投資」へ

本題の前に、このテーマを語ろうと思った背景についてお話します。

近年、社会は「生産中心型」から「顧客中心型」に変わりつつあります。それに伴い、人事やリーダーの仕事や有り方も、決めたルールに社員を従わせる「労務管理」から、社員一人ひとりにフォーカスした「人材投資」へと、徐々に変化を求められていると感じています。

従って、これからの時代、リーダーがチームをまとめるためには、社員のエンプロイージャーニーを知っていく必要があると考え、今回のテーマに選びました。

ただし、複雑になりつつある世の中で社員を守る「労務管理」も必要です。完全に「人材管理」へシフトし「労務管理」が必要ないということではありません。

以下の図は、労務管理と人材投資、それぞれがどのような違いがあるかを簡単にまとめたものです。

本題とはややずれるので端的に説明すると、労務管理は現場とは離れた人事部門が定量的に評価し、ルールに則って現場を動かしていくようなイメージですが、対して人材投資は現場のマネージャーが戦略を考え動いてく、つまり現場主体の管理体制です。

そのため、図のような違いが現れます。

この中でも、今回のテーマであるエンプロイージャーニーに大きく繋がってくるのが、短期的な視点から長期的な視点へ切り替える「タイムスパン」の部分。また、タイムスパンだけでなく「個人」という点もキーワードになります。

それについて、詳しく解説していきます。

長期的で「個人」に目を向けた視点

これまでの労務管理は、短期的な対応をしていました。

例えば、目の前で困っている社員がいた時。ついつい目先の事象に気を取られ、「今この人は何に困ってるんだろう」と考え、これを解決しようとしまいがちです。もちろんそれも非常に重要ではありますが、それだけに集中しすぎるのは短期的な視点であり、長い目で見ればベストなアクションとは言えません。

目の前にいる社員を、今その瞬間の点で見るのではなく、過去から将来に向けて起こるいろんな変化を想像することが重要だと考えています。

例えば社員が20代であれば、こんな想像をしてみましょう。もしかしたらこれから結婚して、家を購入して、お子さんが産まれて、もしかしたら引っ越しをするかもしれない。そこからいろんなことに挑戦して職場を変えるかもしれないし、戻ってくるかもしれない。

こういったライフサイクルは、20代30代40代でも違います。なので、長期的なサイクルの視点・観点で接していく、もっと言えば、目の前の社員はどのような過去を辿ってきて今の価値観を身に着けたのか、将来どのような人生を送りたがっているのか「興味・感心を持つ」ことが重要なのではないでしょうか。

社員一人ひとりは、会社にとっては目的(ビジネスの成功)のための手段のひとつですが、逆に個人の視点に立って見れば、会社は人生を充実させるための手段のひとつでもあります。ということは、互いにWin-Winを目指せる関係を目指さなければいけません。

リーダーはその点を意識して、接し方を変えていく必要があるでしょう。

これより先はより具体的に、世界的企業のパナソニックさんの実例から学んでいきましょう。特に「長期的」「個人」の2点を意識してケーススタディに取り組んでいただければと思います。

こちらの動画のフルバージョンは2022年2月7日(月)配信の私のメルマガ第205号でテキストと共に配信しています。私のメルマガは「金田博之 メルマガ」で検索いただくと出てきます。ぜひメルマガで更に深い知識を得てくださいね!更に知識を深めたい方はMBA実践講座でもお会いしましょう!こちらは完全双方向型のワークショップです。「金田博之 MBA」で出てきますよ😊

皆さんのスキルアップの少しでもお役に立てれば嬉しいです。

金田博之4つのMBA総合チャンネル

あなたにより深い有益な「情報」「動画」「資料」「勉強会/セミナー」に手軽に・気軽に・自由にアクセスいただくため、金田博之4つのMBA総合チャンネル、および以下スクロール先(PCの場合は画面右側)の「ご案内」をご参照ください。ぜひつながりましょう。

金田博之 4つのMBA総合チャンネル

また、過去のブログ記事一覧はこちらです。
さらに、当ブログの全体構成はこちらです。

今日も明日も、あなたにとって、私にとって、よい一日でありますように!

お互い切磋琢磨していきましょう。

Previous

【ケーススタディー:楽天】1on1ミーティングが生み出すコンピテンシー開発

【ケーススタディー:パナソニック】会議時間を短縮し、会議の質を高める「会議改革」

Next