【18分動画】NECから学ぶ「成長事業とベース事業」:PPM(プロダクトポートフォリオ管理)

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年末はZscaler日本オフィスでの忘年会。アジア各国も行いました。

コロナ禍ですが思い切って弊社大手町のオフィスを貸しきって対面にしました。ご家族やお子さんへの配慮などの事情があり、全員の参加は難しかったですが、とても楽しいひとときを過ごしました。

Zscalerのカルチャーはとてもオープンで、透明性があり、個人個人が自分の仕事を度外視してでも周囲をサポートし(ここは本当に凄い)、全員で連携していく(キャプテン翼的には富良野の全員サッカー)、とても良いチームワークカルチャーです。本部長や幹部クラスも増員しましたが、政治なし、縦割りなし、そしてフラット。各リーダーが3年後を見据えた(3ヵ年計画と戦略を共有)共通目線とビジョンで自発的に動いてくれ、どんどんと自律的に組織が成長しています。

結果、数字も3桁台で急成長し、株価も4.5兆円台にきました。そして今ではいよいよ東南アジアや香港、韓国のアジア各国も急成長しはじめました。日本とアジアはZscalerグローバルから見た成長市場で先日のアナリスト向け説明会でも、創業者でありCEOのJayから何度もJapan、Asiaの言葉が出ています。

会社の成長を日々実感します。アジア各国がさらに成長してきたので同様に体制強化。更に香港と台湾、そして韓国に私自身は更に集中し、マネジメント層含めた体制を強化し、日本は幹部層に権限移譲を進めています。

今年の新入社員が対面の機会がなかったので、ここぞとばかりに皆で顔合わせでき、とても活気のある忘年会でした。私はだいぶ飲み、結構自分の中では珍しく多少フラフラに心地よく酔いました。

1人1人を確りと認識して、1人1人に心を込めて自分から声をかけていくこと。私にとってもあっという間の3時間でした。

私は今こうしてZscalerで一緒に成長しているメンバー全員を誇りに思っています。そして日本だけでなく、彼らもアジアを視点に、あるいはキャリアパスの一つとして成長を応援していきたいです。

部門横断でビンゴクイズゲーム(豪華景品付き)をしたり、マジックショーがあったり、さらにはZscaler創業者のJayよりサプライズメッセージがあったりと、企画運営してくれたメンバーにとても感謝しています。

ここまでは日本での取り組み。そしてさらにアジア各国もシンガポール、香港、台湾、韓国など同様にYear End Partyをやっていますので、そちらも楽しみです。

さて今週も、ちょっとでも皆さんの知識向上になればとMBAショート動画をお届けします。

今回も「経営戦略編」
今回はNECさんを題材に経営戦略を勉強します。そして「プロダクトポートフォリオ管理(PPM)」というフレームワークをみんなで勉強しましょう。今回も実際の企業例で実際の資料を使いながらその事業環境も勉強します。

プロダクトポートフォリオ管理とは

今回のテーマは、「プロダクトポートフォリオ管理」。

多角化していく事業戦略において、事業ごとの収益性を見極め投資先をコントロールしていくためのフレームワークです。

早速説明していきましょう。

プロダクトポートフォリオとは、上の図のように縦軸を市場の成長率、横軸に相対マーケットシェアを置き、4つの領域にわけたときに各事業がどこに分布しているか見極め、投資戦略を変えていくという考え方です。

市場成長率とは、文字通り市場の成熟度合い。成長率の高い事業とは流通額も大きく競合の参入が多い状態。

対するマーケットシェアとは、ベンチマークとしているライバル企業などを基準点として、それよりも低いか高いかを基準にどちらに属するかを相対的に判断したもの。

なぜこんな分析をするのか。それは各事業において自社が市場でのポジショニングが確立されているか、市場のシェアをどれだけ取れているかを判断するためです。

縦軸横軸で4分割のエリアで考えたとき、それぞれがどのような評価になるのか。下の図で解説していきます。(『MBAの経営戦略が10時間でざっと学べる』より引用)

スター、問題児、金のなる木、負け犬と4つの名前がつけられており、ここでもその呼び名を使わせていただきます。

市場成長率が高く、自社のマーケットシェアも取れている領域は、スター(花形事業)。

これは成熟していく市場の中で自社がトップを走っているイメージです。

しかし、成長している市場には競合がどんどん入ってきますので、トップを走るにはさらに積極投資をしていかなければいけません。

そして、市場が衰退してきたら事業は金のなる木になります。すると競合は少なく、自社がトップシェアを取っている状態ですので積極的に投資をする必要はありません。

むしろ投資を抑えて収益性をいかに高めていくかにフォーカスしていくフェーズです。

逆に市場は成長しているが、自社のシェアが取れていない、「問題児」領域にいる場合。

新規参入時は、どの企業もここに位置していますが、そこからスター、そして金のなる木へと事業を成長させるためには事業投資が必要です。ですが、シェアを取れないまま市場が衰退してしまう可能性もあり、そうなると投資が無駄になってしまいます。

ですので、この問題児領域の事業に対しては慎重な投資判断が必要です。

問題児のときは慎重に投資し、スター事業に積極投資、金のなる木に成長したら投資を抑える。もし負け犬になったら即撤退し、投資回収を最優先とする。

これがプロダクトポートフォリオ管理(PPM)の考え方です。

ここからは具体例としてNEC様の経営戦略を公開資料を活用してご紹介させていただきます。

こちらの動画のフルバージョンは2021年12月27日(月)配信の私のメルマガ第201号でテキストと共に配信しています。私のメルマガは「金田博之 メルマガ」で検索いただくと出てきます。ぜひメルマガで更に深い知識を得てくださいね!更に知識を深めたい方はMBA実践講座でもお会いしましょう!こちらは完全双方向型のワークショップです。「金田博之 MBA」で出てきますよ😊

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